コミックナタリー Power Push - auかんたん決済 presents 女性マンガ誌の編集長24名が選ぶ！今年完結したイチオシマンガ

年末年始に一気読みしたいマンガ大集合

中里郁子（講談社なかよし編集部）推薦

既刊12巻
なかよし（講談社）掲載

「さばげぶっ！」松本ひで吉

けなげで頑張り屋のまっすぐ主人公だけじゃものたりない!!　「楽モテしたい！」「巨乳は敵！」女子のゲスな本音がスパークしながら、同時にちゃんとかわいくて、愛すべき女子なのがホントにすごい。ゲスかわいいさばげ部のメンバーが読んでる時間をハッピーに。特にアニメ放送後の後半巻は、ネットで話題の芋けんぴ殺人事件など、やりすぎ感は伝説級。水着と親友になったり、編集部も止められない自由すぎ状態です。完結したからこそできる本当の一気読み、読むサバイバルゲーム、ぜひチャレンジしてください。このヤバさ、生き残れるか!?

『さばげぶっ！（１）』（松本ひで吉）｜講談社コミックプラス

岩間秀和（講談社 BE・LOVE編集部）推薦

既刊全9巻
BE・LOVE（講談社）掲載

「赤ちゃんのホスト」丘上あい

元ナンバーワンホストが保育園の園長に。ギャップの大きさはあれど、人に寄り添い、幸せにしていくという意味で、この二つの職業に共通点があると教えてくれた作品。子育てに悩みを抱えるお母さんやお父さんの弱さへの優しい視線が、時に厳しくそして優しく。笑いを交えて描かれるので、深刻になりすぎないところが魅力です。読みやすいネーム、人間くさく親しみやすいキャラで回していく「赤ホス」のような作品がもっと読まれたら、世の中の殺伐さも少し和らぐのかなあと思ったりしています。オススメ！

『赤ちゃんのホスト（１）』（丘上あい）｜講談社コミックプラス

森田眞（講談社別冊フレンド編集部）推薦

既刊全4巻
別冊フレンド（講談社）掲載

「好きにならないよ、センパイ」はつはる

作者のはつはる先生は、2017年大ブレイク間違いなしの若手注目作家！とにかく男の子が美しいのです。ため息が出るくらい。そして、なにより「キスシーン」がセクシー。リアルなんだけど夢のよう。とくに最終回のキスシーンは「2016年キスシーン大賞受賞」と言ってもいいんじゃないか、と思っています。そんな、はつはる先生の新連載「毎日キスしていいですか？」は別冊フレンド1月号（12/13発売）からスタートです。初回から飛ばしてますよ!!!

『好きにならないよ、センパイ（１）』（はつはる）｜講談社コミックプラス

井上拓生（小学館 Sho-Comi編集部）推薦

既刊全10巻
Sho-Comi（小学館）掲載

「片翼のラビリンス」くまがい杏子

「もしもフラれた相手にもう一度告白することができたら…」誰もが夢見る妄想を“タイムリープ”という設定で実現。でもなぜかうまくいかない…なぜ？というミステリー的な展開でぐいぐい引き込まれ、最後は運命のふたりが様々な困難を乗り越え、まさに時空を超えて結ばれます。特に最終章からラストは圧倒的な多幸感につつまれ、元気になること間違い無しです！それでいて少女まんが必須のキュンキュン度も満点ですよ!!

片翼のラビリンス　１ | 小学館

畑中雅美（小学館 Cheese!編集部）推薦

既刊7巻
Cheese!（小学館）掲載

「煩悩パズル」川上ちひろ

作者の川上ちひろは、前作『後にも先にもキミだけ』で、「少女漫画のヒーロー＝モテモテでエロいのになぜか童貞or異常に純情」という常識を打ち破る、「浮気するヒーロー」という前代未聞の設定で大ヒットを記録。
本作『煩悩パズル』も、「地味メガネ女子＝純情」という思い込みをせせら笑うように、「一見地味女が一番淫ら」というヒロイン像で、ボス猿系男子を翻弄する物語を描いた。
いつもと違うトキメキを味わいたいあなたに。

煩悩パズル　１ | 小学館

彦坂知子（小学館月刊flowers編集部）推薦

既刊全1巻
月刊flowers（小学館）掲載

「金の国水の国」岩本ナオ

「町でうわさの天狗の子」完結以来久々の単行本となった、岩本ナオ先生の「金の国水の国」。1巻完結でありながら、一篇の長編映画をじっくり味わったような感動と、胸キュンがたっぷり味わえる、心に沁みる物語です。見どころは、エキゾチックでメルヘンチックな2つの国を舞台に繰り広げられる、愛すべき主人公・サーラと野望を秘めた賢いナランバヤルの長期熟成型ロマンス。そして、バラエティーに富んだ脇役キャラたちの涙あり笑いありの存在感。さらに、物語全体を貫く大きなヒキの顛末と、随所にちりばめられた心に刺さるセリフの数々には深くシビれます。とにかくもう、ナランバヤルがかっこいい！是非、読んでみてください。

金の国　水の国 | 小学館

萩原綾乃（小学館ベツコミ編集部）推薦

既刊14巻
ベツコミ（小学館）掲載

「女王の花」和泉かねよし

一人の女の子が女王に成長していくまでの大スペクタル！恋をして、政治を知り、自分の人生を生きる！全女子に読んでほしい作品です。最終回とその1回前の校了は涙で校了紙をぬらしました。人生で大切なことがすべてつまってます。ずっと終わってほしくなかったのですが、ついに完結です。壮大な女の一生をご覧くださいませ！

女王の花　１ | 小学館

萬眞理子（シュークリーム FEEL YOUNG編集部）推薦

既刊4巻
フィール・ヤング（祥伝社）掲載

「三代目薬屋久兵衛」ねむようこ

『午前3時の無法地帯』のねむようこさんが描く大人の少女マンガです！メインカップルのじれったいほどピュアな恋は、絶対に応援したくなるはず。特に、人間より植物が好きなシャイボーイ・叶くんがかわいいんです！最初は人が苦手だった彼が、主人公・三久を好きだと自覚してからは「やっぱ好きだ」とド直球な感情を差し出してくれます。奥手なはずが不意にキスしてきたり…と意外な言動の数々には、三久と一緒にドキドキさせられっぱなしでした♪12/8発売号で迎えた最終回は、今までのねむさん作品の中でも最高のラスト！ぜひお楽しみくださいね。

三代目薬屋久兵衛/祥伝社コミックス

岩切健太（白泉社別冊花とゆめ編集部）推薦

既刊全21巻
別冊花とゆめ（白泉社）掲載

「執事様のお気に入り」伊沢玲／津山冬

セレブが通うクラスと執事養成クラスがある高校で、庶民ながらセレブクラスに入った主人公・良と、御曹司ながら執事クラスに通う伯王が専属執事の契約を結ぶストーリー。連載開始から担当させて頂いた作品でしたが、とにかく最初からメインの2人が仲良しすぎて、かえって恋人関係に発展させるのが難しかった思い出が…。パーフェクトな執事様が毎日つきっきりの学園生活、とことん甘いのにどこまでも爽やかな良と伯王の関係をニヤニヤ楽しんでもらえればと思います！

執事様のお気に入り 1｜白泉社

佐久間崇（白泉社メロディ編集部）推薦

既刊3巻
メロディ（白泉社）掲載

「まほろ駅前多田便利軒」山田ユギ／三浦しをん

映画化・TVドラマ化もされた、三浦しをん先生の原作を山田ユギ先生がコミカライズした本作品。東京のはずれに位置するまほろ市で便利屋を営む多田と、居候として転がり込んだ高校時代の同級生・行天を中心に、まほろ市に住む様々な人々の哀愁とユーモアを描いた物語。原作に流れる独特の空気感が山田先生の高いネームセンスで再現され、そして更に昇華されて、三浦先生も激賞しております！最後まで読むと、辛くてどこかに出口を求めている時、物語というものは人を支えてくれる力になれる、と実感する名作です。

まほろ駅前多田便利軒 1｜白泉社

井手優美（白泉社 LaLa編集部）推薦

既刊全11巻
LaLa（白泉社）掲載

「ラストゲーム」天乃忍

「勝負しよーぜ、九条」――残念イケメン・柳の完璧な人生を小5で打ち砕いた、男前女子・九条。2人のゲームは10年（連載では5年）続き、遂に決着しました。小学生から大学生へ。成長の中で2人を理解し見守る仲間たちも増えていきます。可愛いコメディが楽しくて、もどかしいやりとりにときめかされるはず。人生の初期に出会った相手への想いを、大切に育んでいき、10年かけてやっと照らし合わせることが出来た2人。何よりも難しいゲームは、たったひとりの心をつかむこと…ということを思い出させてくれます。

ラストゲーム 1｜白泉社

竹内寿枝（双葉社 Jourすてきな主婦たち編集部）推薦

「絶対シンパシー」酒井美羽

ラブロマンスの女王・酒井美羽さんが描くハタチの恋。湖のほとりで年上の男性と出会うハタチの女の子は、きらきらした恋への憧れと性への好奇心とともに、男性に惹かれていきます。やがて、男性を取り巻くどろどろした大人の事情に巻き込まれ、振り回され続けるふたりは、もはや美しい恋の世界にはいられません。それでも、愛し続けるのか―――ふたりにだけでなく、私たちが常に問われていることかもしれません。