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ふりふら×井上苑子、歌入れ見学の咲坂伊緒「恋した女の子の気持ち伝わる」

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井上苑子(撮影/小野澤藍)

井上苑子(撮影/小野澤藍)

咲坂伊緒「思い、思われ、ふり、ふられ」をテーマにした、井上苑子による書き下ろし楽曲のレコーディングが、10月某日に都内のスタジオで行われた。

これまでにも井上の既存の楽曲を使用しPVやCMを制作してきた「ふりふら」。6度目のコラボとなる今回、満を持して書き下ろし楽曲が制作される運びとなった。咲坂も見学に訪れたこの日のレコーディングでは、コラボ楽曲「恋歌」の歌入れを実施。事前にデモ音源を聴いていたという咲坂は、完成した「恋歌」の歌詞を眺め、「作品の中に出てきた由奈のモノローグもうまく歌詞に取り込んでもらって、すごくうれしいです」と喜びを言葉にする。

10月にコミックナタリーで公開された咲坂との対談で、「ただかわいいだけの歌詞にせず、(『ふりふら』のメインキャラクター4人に共通するような)人間的な不器用さも出すことができたら」とコメントしていた井上。歌詞完成までの経緯については「『ふりふら』を読んでいると、由奈ちゃんに感情移入してしまうことが多いので、歌詞を書いていくうちに自然と由奈ちゃん目線になっていきました」と語りながら、「歌詞では『ふりふら』に出てくる私の大好きな言葉も引用させていただいているんです。たとえば『伝えないままで終わらせられない』とかがそうですね。恋をしている女の子の中には、自分から思いを伝えられない子もきっといっぱいいると思うんですけど、そういう子に聴いてもらって勇気を持ってもらえる曲になったと思います」と楽曲の出来に自信を覗かせる。

井上の発言に対し咲坂は「確かに(デモ音源より)歌詞の由奈色が強くなっていますね。恋する女の子って、みんな『恋歌』に出てくるような『伝えなきゃ』って気持ちを持っていると思うんです。由奈だけじゃなく、朱里みたいなタイプの女の子も恋したらきっとこういう気持ちになるんじゃないかな」とコメント。歌詞を何度か書き直したという井上に対し、咲坂がその理由を尋ねると「最初は『ふりふら』の要素もありつつ、もう少し私の言葉で歌詞を書いて、自分の中で『現実感』を持たせていたんです。でも今回せっかく曲を書き下ろさせていただく機会をいただいたので、もっともっとマンガに寄り添いたいなと思って」と、井上がその経緯を説明した。

歌入れも終盤、残すところコーラスを入れるだけとなった音源を聴いた咲坂は、「(『恋歌』の歌詞では)1度目のサビで『奏でたいんだ』って希望を言っていますけど、最後のサビではそれが『奏でなくちゃ』に変わって、『自分の恋心を伝えたい』っていう気持ちの強まり方が伝わってきてすごくかわいいです。普通、作品をテーマに曲を書き下ろしてもらえることなんてないから本当にうれしいですね」と興奮気味に絶賛する。井上は「コーラスが入ったらまた少し雰囲気が変わると思います」と説明しながら、「私はいつも咲坂先生のマンガに出てくる好きなキャラクターを妄想して恋の曲を書いていたので、今回コラボさせていただけて光栄でした。咲坂先生と私、どちらのファンの方の耳に届くのもとても楽しみです!」とメッセージを送った。

「恋歌」は12月6日にリリースされる井上のニューアルバム「JUKE BOX」に収録。11月29日には各音楽配信サイトにて、同楽曲の先行配信が行われる。また「ふりふら」の7巻は12月25日に発売に。なお本日11月13日に発売された別冊マーガレット12月号(集英社)および同誌のWebサイトにも、咲坂がレコーディングスタジオを訪れた際のレポートが掲載されているので、ファンはそちらもチェックしてみては。

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