テニミュ3rdシーズン不動峰公演、緊張感を漂わせ本日開幕！新曲8曲を披露

許斐剛「テニスの王子様」を題材とした「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学（せいがく）vs不動峰」の公開通し稽古が、本日2月13日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて行われた。

青学テニス部が地区予選、都大会、関東大会、全国大会と勝ち進んでいく様を、順を追って描いていくミュージカル「テニスの王子様」。「全国大会 青学vs立海」公演にて2ndシーズンのキャストによる舞台は幕を閉じた。キャストを一新した3rdシーズンでは、また地区予選の「青学vs不動峰」からスタートし、新たにテニミュの歴史を紡いでいく。同公演では、青学レギュラーの座を勝ち取ったリョーマをはじめとする青学が、地区予選決勝戦へとコマを進め、ノーシード校・不動峰と優勝をかけ戦う姿が描かれる。

「青学vs不動峰」で披露される曲は全18曲。リョーマが父・越前南次郎に追いつけない悔しい気持ちを表現した楽曲や、不動峰メンバーが決勝まで這い上がってきた不屈の精神を歌う楽曲、不動峰の神尾や伊武のソロ曲、そして新たなカーテンコール曲など、8曲の新曲も披露された。スクリーンに映し出された映像とコラボレーションした、青学レギュラー陣のトレーニング風景も見どころだ。

通し稽古後に行われた囲み取材には、青学より越前リョーマ役の古田一紀、手塚国光役の財木琢磨、不動峰より橘桔平役の青木空夢、そしてネルケプランニング代表取締役・松田誠氏が登場。まず公演への意気込みを問われ、古田が「稽古場で作り上げたものをしっかりと熱を込めて、毎公演お届けしたいと思います」と緊張気味にコメントすると、松田氏から「固い！」とすかさずツッコミが。また古田は「手塚と（リョーマと）の試合の後に入る曲が個人的に好きなので、そこに注目していただきたいです」、青木は「メイン校は青学になりますが、不動峰には不動峰の背景や、這い上がってここまでやってきた不屈の精神があります。そのドラマを僕らなりに表現したいなと思っています」とそれぞれ見どころを語った。

松田氏は「見ての通りガチガチです。ゲネプロ（通し稽古）もたぶん緊張してたと思います。でもこの青臭さも3rdシーズンが始まる一番最初のステップかと思ってます。テニミュはお客様がいて完成するもの。ゲネプロというのはお客さんがいないので、いま観ていただいたのは50%の力だと思ってください。これから長い公演を通して彼らがどういう風に成長し、育っていくのかがテニミュの見どころだと思ってますので、暖かい目でこの子たちを見守ってやっていただけたら」とテニミュの醍醐味を熱弁する。

また松田氏はプレビュー公演後にすぐ海外公演を行う狙いを「彼らにとっては武者修行だと思います。知らない土地に行って、まったく言葉が通じないところに行って自分たちのパフォーマンスを見せるというのは非常にハードルが高い。その経験を積んで成長することが、この長いプロジェクトの中でのひとつのトライかなと考えています」と語った。財木は「海外は僕個人も初めてですごくテンション上がってます。言葉は通じないかもしれませんが、パフォーマンスで圧倒できるようにしたい」と意気込んだ。

稽古中のエピソードを聞かれると、財木は「稽古場にくる差し入れがすぐになくなります。特に自分がすぐ取りに行くんですけど」と突然ケータリングの話をはじめ、天然キャラを発揮。さらに「（差し入れは）ごはん系がうれしいです」と希望を伝え、場の空気を和ませていた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs不動峰」は本日よりTOKYO DOME CITY HALLにて東京プレビュー公演がスタート。その後、台湾、香港での海外凱旋公演を行い、大阪、愛知、福岡、仙台、東京凱旋公演が上演される。チケットは各プレイガイドにて販売中。